ナニ!この映画。すっげぇおっもしろいじゃん!
冒頭シーン。アパートの一室にこの映画のほぼすべての登場人物8人が出入りしつつ延々としゃべっている。デジカメで撮ったというこのシーンは、ワンカットではなかったと思うけれど、まるでドキュメンタリーのようにそれぞれのキャラを切れ目なく写している。上映後の監督と出演者のトークショーで、このシーンは十回以上(?)撮ったと聞いて、感銘を受けた。すごいよ日本映画。監督も、役者も、かなり深い力を持ってる。同じ調子、同じ動きをテンションを変えずに短時間に何度も演じ続けるのは、力がなければできないことだと思う。
この映画は、言ってみれば、"等身大の若者を描いた"ドラマなのだけれど、人間ってやつの可笑しみを描いている昭和の名作喜劇映画に通じるものがある。あの頃と日本人って全然変わってないじゃないですか。
上映後のトークショーで生で見た役者さんたちは素も魅力的でした。監督も。スクリーンで見ていた時に感じた身長の差と実際の身長が異なることにちょっとびっくりした。平日午後というのに客席ほぼ満席で、なぜか男性客多し。20代から60代。館内が男汁臭かった。
ラスト、のけぞった(心の中で)。ドラマはまだまだ続くよ---。