2011-08-28

ジョブスはフォードやエジソンと並び得るか? [NPR]

Original Title: Does Jobs Have Place In History Beside Edison, Ford?

8月24日、スティーブ・ジョブス氏がアップル社のCEOを退任した。ジョブス氏は人々の生活を変えてしまったという点で、フォードやエジソンに並ぶかどうか、という話。

ヘンリー・フォード博物館の主席学芸員がインタビューを受けて、ジョブスはエジソンという発明家とフォードという革新者が混合しているような人物だとしている。

発明家のイメージは、世の中の役に立つのかわからないアイデアを実現するために時間と労力を惜しまない人、というもの。まさにエジソンだ。一方フォードは、フォード社創業当初、会社と一体化した存在とみなされていた。

ジョブスは、わたしたちが必要とも思わないものを作り出して、それを愛するようにしてしまった。黒いタートルネック姿で新製品を披露する姿は、アップル社の一部といってもよい。

エジソン、フォード、ジョブスに通じるもの。それは固執、先見の明、表現力。さらに何か特別な要素が彼らを先駆者とした。

今から10年前にNHK「クローズアップ現代」に出演したジョブス氏は、やり続けることが成功にとって一番肝心なことなのだ、と言っている。そして自分のアイデアを世に現わしたいという熱意こそがその源になるのだ、と。

CEO退任から2ヶ月足らず後の10月5日にジョブス氏は56才で死去。NPRは、「コンピューター界の詩人、死す」と報じた。