凝ってる。凝ってるのがわかる凝り方で凝っている映画。
本能寺の変で織田信長が死に、明智光秀も討たれた後、織田家臣が集まって後継者を決める会議。清須城で行われたので清須会議と呼ばれている。
原作を読んでいたので、なるほど、と思いつつ観ていた。ラジオ番組で三谷さんが、登場人物のメークにこだわった、と言っていたけれど、たしかに、織田信長は残されている肖像画を彷彿とさせるようなメークだったし、秀吉の耳も強調されていた。女性はみな鉄漿(おはぐろ)で歯を黒くし、眉も額に丸く描いていた。秀吉とお寧は尾張弁で話しているし。
原作を読んでいる時は、なぜか前田利家は唐沢寿明、官兵衛は岡田准一のイメージで読んでいた。実際の配役は、前田利家=浅野忠信、官兵衛=寺島進でした。
権謀策術が渦巻くものの、戦闘シーンが全くない、面白い時代劇。それでも私のベスト三谷映画は「マジック・アワー」だなぁ。三谷さん、ほんっとうに幸せな人ですね。しかし、この映画を最後に、もう三谷氏の作品は追わないことにした。